幸せだった。
2人で過ごす時間は、とても幸せだった。
この幸せが長く続いたらよかったのに…と、心の底から思った。
2月の最初の土曜日に、私は乙國さんのお父さんで『オトクニ広告株式会社』の社長である乙國晴臣(オトクニハルオミ)さんと会うことになった。
周晴さんと一緒に手土産のロールケーキを持って実家を訪ねると、
「いらっしゃい」
乙國さんは私たちを迎えてくれた。
「こんにちは、田渕希里恵です」
自己紹介をして頭を下げた私に、
「君が息子とおつきあいをしている」
乙國さんは嬉しそうな様子だった。
リビングに通されると、
「俺、お茶を淹れてくるから」
周晴さんはロールケーキを持ってキッチンへと足を向かわせた。
2人で過ごす時間は、とても幸せだった。
この幸せが長く続いたらよかったのに…と、心の底から思った。
2月の最初の土曜日に、私は乙國さんのお父さんで『オトクニ広告株式会社』の社長である乙國晴臣(オトクニハルオミ)さんと会うことになった。
周晴さんと一緒に手土産のロールケーキを持って実家を訪ねると、
「いらっしゃい」
乙國さんは私たちを迎えてくれた。
「こんにちは、田渕希里恵です」
自己紹介をして頭を下げた私に、
「君が息子とおつきあいをしている」
乙國さんは嬉しそうな様子だった。
リビングに通されると、
「俺、お茶を淹れてくるから」
周晴さんはロールケーキを持ってキッチンへと足を向かわせた。



