行かなくていいって、こーくんは言うけど
そんな人からの呼び出しを
無視なんて出来るわけない



……ほんの少しだけ
怖いって気持ちはあるけど




『つむぎっ』



……私の大事な、もうひとりの幼馴染



このままなんて嫌だから




「信じて待ってて」



どんな事を言われても
どんな態度をとられても
気持ちは揺るがない


私の帰ってくる場所はここ


私の居場所は、すーちゃんの隣じゃない




まっすぐこーくんを見つめれば
こーくんも同じようにまっすぐ私を見返す



一度、目を伏せて



「うん」



次に目が合った時には
いつものこーくん


小さく笑って
私を送り出してくれた