「……僕のつむぎちゃんは、ほんとにかわいい」

「…」

「恥ずかしくなったりしたら言って
すぐ離れるから」

「……うん」


……こーくんは優しい

私が言った言葉をちゃんと覚えてくれてる

わがままなお願いを聞いて
合わせてくれる


…………やっぱり、こーくんが大好き…


久しぶりのこーくんの腕の中

今は恥ずかしいより安心して

ずっとこうしてもらいたい、だなんて思う


だけど……



「…………こーくん……」

「うん」


だんだんまた恥ずかしくなって

小さくこーくんを呼べば

こーくんはそっと私から離れた


「……わがままでごめんね」


眉根をしゅんと下げて謝れば
こーくんは優しく微笑んで


「つむぎちゃんのわがままならいくらだって」


ちゅっと私のほっぺたにキスをした


「…」


不意打ちに固まる私


こーくんはいたずらっ子のように笑うと


「じゃあ、おやすみ」


そのままその場を去っていった