そんなわたしを見て、冬舞くんは優しげな表情でわたしの頭を撫でてくれた。 だけど、友達を作らない主義だと言った冬舞くんの顔には、少し影がさしたのを、わたしは見逃さなかった。 ほんとは、どうしてそんな顔をするのって言いたかった。 でも、聞けなかった…… だって、そこには冬舞くんの思い出したくない過去かなんかが詰まっている気がしたから……─── . * .