キミだけはずっと傍にいて。


施設には、定期的に色々な人が様々な目的を持ってやってくる。


一刻も早く引き取られたいと思っている子ども達は、気に入られようと積極的に挨拶をしたりしていたけど、僕は正直、どうでもいいと思っていた。


あんな両親を見て育ったせいもあって、家族に夢を見れなくなっていたからだ。


だから、中学を卒業したら、施設を出て一人暮らしをしようかなぁなんて思っていた。


それなのに、予想外の展開に、当時の僕はかなり驚いた。


夫婦はどうして僕を引き取りたいのか、説明する気はないようだった。


ただ僕を引き取りたいの一点張りだったので、施設側も諦めたのか、僕は夫婦に引き取られることが決まった。


決まった時は、他の子ども達から、かなり嫌がらせを受けた。


何度も同じことを言われた。


なんでろくに挨拶もしないお前が気に入られたんだ、と。