今度こそひーくんの瞳を真っ直ぐ受け止める。
わたしだって、記憶を綺麗に失うくらいだから、それこそ夢のような交通事故に値する何かがあったんだろうって…
なんとなく気付いてる。
「…分かった。……この話は、今から12年くらい前。俺たちはまだ5歳だった……」
ひーくんは、当時を思い出すように目を閉じながら話し始めた。
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わたしっ…わたしっ……思い出したっ……
どうして、こんな大事なことを忘れてしまったんだろうっ……
ひーくんはいつも一緒にいて、第二のお兄ちゃんみたいなすごく大切な存在だったのにっ……
ひーくんは、わたしとひーくんの小さい頃を、物語のように語ってくれた。



