「…はい。冬舞くんのように抱え込まないように気をつけます。」
わたしは晴希さんに軽くお辞儀をしながら、暖かい気持ちに包まれていた。
…やっぱり晴希さんは優しくて他人想いのいい人だな。
さてと……冬舞くんが心配だから、冬舞くんのところに行きたい、けど…
…ううん、やっぱり最初にひーくんのと話をしなきゃ。
最初に言い出したのはわたしだし、いつまでも先延ばしにするのもよくない。
「晴希さん、ひ…柳川くんは部屋にいますか？」
「え、朝陽？部屋にいると思うけど……ああ、そっか。」
キョトンとしていた晴希さんだけど、分かったように頷いた。
「…はい。まずはひーくんと話したいんです。帰ってきたら話そうって言ったのはわたしなので。」
