今まではずっと冬舞くんが話してくれるのをただ待ってた。
だけど……もうそろそろ限界だよ。
昨日の夜から何も食べてないなんて、体調崩しちゃうよ。
どうしてそうやって一人で何でも抱え込むの……?
わたしじゃなくてもいい、ひーくんでもいいの。
お願いだから、頼ってよ…わたしをみんなを……
いつの間にか、視界が涙で歪む。
すると、頭の上にポンと手がおかれた。
「……っはる、きさん……?」
「…そんな顔しないで、ゆうなちゃん。冬舞はゆうなちゃんをおいていったりしないよ。それに…あいつも確実に一歩ずつ前に進んでるんだ。その証拠に、朝陽のことを名前で呼ぶようになったみたいだしな。」
名前、で……?
…そういえば冬舞くん、ひーくんのこと柳川って呼んでた。



