でも、それと同時にゆうなは俺のことを好きじゃないし、これからもそういう対象にはならないってなんとなく気づいていた。
だってゆうなは、“ゆうなもいつか、ゆうきにぃみたいなすてきな人とこいをするってきめてるんだ。”って言ってたから。
その素敵な人の中に、俺は入ってるの?
当時の俺はそう聞きたかったけど、聞くことは出来なかった。
だけどある日……
『ひーくんってお兄ちゃんみたいだね!』
ゆうなのその言葉に、ゆうなにとって俺は兄のような存在でしかないんだという事実をハッキリ突きつけられた。
正直、早すぎる失恋にかなり落ち込んだことは、今でも鮮明に覚えている。
でも、立ち直るのは早かった。
“お兄ちゃん”でもいい。
ゆうなの傍にいられるならそれで。



