キミだけはずっと傍にいて。


これからどうしよう…


もう特別寮に行った方がいいかな…


一応学園内の地図は持っているから一人でも行けると思うけど…


悩んだ末、とりあえず自分の教室に行ってみることにした。


ええとわたしの教室は…あ、あった。


ここだ。


もう日が暮れかかっていて、誰もいない教室は、ある意味新鮮だった。


わたしは、教室の一番後ろの席に座ってみる。


…ん?


机の中からはみ出しかけていたプリント。


個人情報を見るのはよくないと思って、中は見ずに、丁寧にしまう。




「…ねえ。そこ、僕の席なんだけど。」


急に聞こえてきた透き通ったような低い声に、ビクッとして後ろを振り返った。


すると、そこには、背の高い綺麗な容姿をした男の子が立っていた。




わあ…綺麗…


ただずまいも綺麗で、どこか別世界の人のよう。