＊冬舞side＊
思えばゆうなと友達になったあの日から。
僕の頭の中はゆうなでいっぱいだった。
一緒にいればいるほど、ゆうなのことを知れば知るほど好きになって。
…でも、分かっていた。
ゆうなが僕のことを友達としか見ていないことは。
さりげなく僕に触れてきたり、一緒に寝るかって聞いたときも迷いもなく頷いたり。
ゆうなはすごく天然で鈍感で無防備だと思う。
もしかしてゆうなには恋という概念がないのでは、とすら思った。
だけど、例えゆうなに男として意識されていなくても。
他に好きな人がいたとしても。
絶対に諦めたくないし、他の男には渡したくないと思う。
