キミだけはずっと傍にいて。


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「わあ…すごい…。ここが星凛学園…」


わたしはさっそく、あまりの大きさに圧倒されていた。


前の学校とは比べものにならない。


祐樹にぃと侑李とは、駅のところで別れた。


学園まで一緒についていくって言われたんだけど、それはさすがに勘弁だから。




「見かけないお嬢さんだね。この学園の生徒かい?」

「え……」


わたしは、いきなり話しかけられて戸惑った。


「こら、いきなり話しかて困らせるなよ。この女の子、びっくりしてるぞ。」


最初に話しかけてきた男の人の後ろから、また別の男の人が話しかけてくる。


二人ともこの学園の人かな…?


星凛学園の制服着てるし。


「もしかして、君、転校生?新しい特別寮のメイドさんっていう…」


え…この人メイドさんのこと知っているの?