キミだけはずっと傍にいて。


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一週間後………


「…なんで祐樹にぃと侑李がいるの?」


…そう。


何故か東京にいるはずの二人が、今から東京に行こうとしているわたしの目の前にいる。


「なんでって、こんなに可愛いゆうなを東京まで一人で行かせるわけないだろ?」


…はあ。


出たよ、祐樹にぃのシスコン発言。


「ゆうな、祐樹なんかほっといて俺と二人で行こ?」


侑李はそう言うが早いが、わたしの手を引っ張って歩き出す。


「ちょっ…侑李…!」

「おい、侑李!抜け駆けはなしだぞ!」


後ろから祐樹にぃの声が聞こえる。


…もう最悪。


会うたびにこうなるから絶対嫌だったのに。


なにちゃっかり教えちゃってるの、お父さんは…