「月島さん、入院とってもらってもいい?」



「もちろんです」




私は月島 茜。24歳


職業は看護師。もうすぐ4年目になる




やっと仕事にも慣れてきたけど、勉強量もまだまだ足りない未熟者だ。




「月島さん。入院の患者さん、指示入れといたから確認よろしく。」




「持参薬全部続行ですか?」




「あ、まだ見てないや。」



「分かりました、内服分かり次第連絡します。


あと、血圧見ながら車椅子乗せて大丈夫ですか?」




「オッケー、全て任せるよ」




このちょっと適当な指示を出す医者は近江真尋先生


真尋(ちょっと俺の紹介酷くない?)




「月島先輩、手伝います!」



「ありがとう、そしたら家族対応お願いします。」




この子は私の直属の後輩である七瀬琴美ちゃん。




「今回入院してくるのは柴田忍さん、71歳。3日前に転倒して歩行時右にふらつきあり。



左慢性硬膜下血腫、明日オペ。急外に車椅子で迎えに行って」



リーダーから情報をもらい準備に取り掛かる。



急外に迎えに行くとそこには可愛らしいおじいさんがいた。



その周りには急外の看護師と真尋先生



「どうしたんですか?」



急外Ns「それがさっきから入院を拒否してて困ってるの」



真尋「柴田さん、頭の手術しないと後遺症が残っちゃうんですよ」




柴田「いやだ、私は入院なんてしない!」



入院は嫌と言いつつ腕に入った点滴は抜く様子はない。



ただ入院という言葉に興奮しているようだ。



その様子を近くで心配そうに眺める妻がいた。