「ここどこ?」
うまく声が出なくてそれだけしか言えなかった。学校にいた時よりもずっと悪化している。
「わたしの、部屋」
藍の部屋か。、、、
「えっ!」
藍の部屋ってことはこれは藍のベット。
ダメだだめだ。考えるな。
「とりあえず、横になって。ちゃんと話すから」
そういって藍は俺の体を横たえる。俺はもうさっきみたいには眠れないだろうなと思いつつも、横になって体が楽になったことでさらに力は抜けてしまう。
「洸が教室で倒れて、とりあえず保健室まで先生と洸の友達と連れて行ったんだけど洸、そのとき三十八度あったから早退しようってなったの」
熱がもうそんなにあったんだ。まあ、それはわかる。早退っていうのはわかる。だけどなんでここなんだ。
