ずっと、離したくないな



「起きたんだね洸。よかった」



ひらけた視界いっぱいに映ったのは藍の俺を覗き込む顔。

俺、寝てたよな。なんで藍がいるんだ。ここはどこだっけ。わからないんだよな。


もしかして、、、



ある1つの可能性にたどりつき、俺は勢いよく体を起こす。


が、急に動いたせいと熱のせいでうまく体を起こしていられずにふらっとそのまま倒れそうになる。


(やばい)



体がまたベットに倒れるのを覚悟して目を瞑ったが、その背中は藍に支えられた。



「なにしてるの。急に起きたら危ないじゃん。どうしたの?なんかあった?」