「熱は下がったかな」 藍の手が額に伸びる。触れた手は冷たくて気持ちがいい。 「まだ、高いね。さっきよりも上がってるかも。眠い?眠たそう。いいよ寝ても。」 藍のそんな声を聞きながらもう俺は少しずつ眠りの世界に引き込まれていた。