ずっと、離したくないな



「先生が洸の家に送り届けることになったんだけど洸が目を覚まさないから、家を知ってる私がついていくことになったの」


迷惑かけちゃったな。先生にも。藍にも。



「それで家に着いたら洸がどこに鍵をしまってるか分からなくて、家に入れなくて、とりあえず私の家に連れてきてそのまま看病しようかなみたいな感じ」



ああ。そうか。藍とは家も近いもんな。目も覚めたし、家に帰るよ。と言おうと思ったが、声を出すのすらきつくて何も言わずに起き上がろうとする。



「ダメだよ。寝てなきゃ。もう、洸の親には許可とったから。今日、家にいないんでしょう。一人にはできないから」



そう言って藍はまた俺を寝かせる。抵抗する力もない俺はされるがままになってしまう。