「…あの時心筋梗塞だったの。心筋梗塞に詳しい先生のとこに行って、治したの。あの時は退学するしかなかったの」 今なんて言った。心筋梗塞。嘘だろう。 どこにいても、雪乃は笑っていた。それが、心筋梗塞で退学したのか。 俺は混乱した。雪乃に裏切られたんじゃないかって、心の中で思ってたんだ。 だけど、違った。俺は泣いた。 「…なに泣いてるの?」 雪乃は手を差し出して、俺の頬に触れて、涙を拭っていた。 「…今は大丈夫なのか」