晴れ渡る空。 見上げるとピンクの花びらがひらひらと 舞い落ちてくる。 まっすぐ歩く並木道は綺麗な桜の カーペットのようだ。 新しい制服はまだすこし堅苦しくて 慣れない人の多さに息が詰まりそうになる。 これから毎日通う校門の前でわたしは そっと息を吐く。 「よしっ!」 そして、力強く一歩を踏み出す。