はじめての恋は、きみと一緒。

 改めて考えると、落ち込んでいた心がさらに重たくなっていく。うつむいたわたしを気遣ってか、杉谷は前向きな言葉を発した。

「それなら早く謝れよ。敦瑠は沙耶がちゃんと謝れば、わかってくれるだろ?」

「うーん……」

「あいつは沙耶に甘いからな」

「ははは、どういうこと?」

「敦瑠にとってお前は大事な存在だろ」

「……えっ!?」

〝大事〟って、杉谷は敦瑠の気持ち知っているの?

 驚いて顔を上げたけど、じわじわと顔が熱くなってきて困る。

 そんなわたしの様子に杉谷は目をしばたたいていて……。

「なんだよ〝大事な友達〟だろ……って、えっ!?」

 顔が赤くなっているわたしに勘づいたみたい。

 驚いたような顔をしたのは一瞬で、少し間を置いてから「ああ、やっぱそうかよ」と首の後ろを掻いた。

「いつから付き合ってるんだ?」

「つ、付き合ってはないよ! でも敦瑠に告白されて、わたしも好きだって気づいて……」

「気づいて、どうして付き合ってないんだよ?」

「わたしがまだ、気持ち伝えてないから!」

「なんでだよ!? 早く言えよ!」

 遠慮なしにズバズバと言ってくる杉谷をわたしはキッと睨む。

 動揺してここまで話してしまったし、もう全部言ってしまおう。

 わたしはクレープを食べ終えた杉谷にこれまでのことをすべて話した。

 杉谷のことは中学の頃から知っているし、敦瑠とも仲がいい。ちょっとお調子者なところがあるけど、信頼できるのは間違いないと思っている。

「なるほど。それは沙耶が失敗したな」

「……そうでしょ」

 大きくうなずいた杉谷に、わたしはため息交じりに返事をした。