はじめての恋は、きみと一緒。

 言う通り、わたしは菜々花によく感想を聞いていた。

 ううっ……。こういうのって聞かれる方は本当に居た堪れないということがよくわかったよ。

「……手を繋いで歩いたけど、そのときはドキドキしてなに話したか覚えてない」

「うんうん」

「敦瑠、わたしのこと好きってまた言ってくれて。すごくうれしかった……わたしも、敦瑠のことそういうふうに想ってるから……」

「わぁ~! ドキドキしちゃうよ!」

 わたしの腕を掴んで盛り上がる菜々花に、わたしの頬は熱くなるばかり。

「沙耶はその気持ちを敦瑠くんに伝えたの?」

「ま、まだ!」

「なんでー!? 早く伝えちゃいなよ!」

「タイミングが……わたしが戸惑っているって思って、返事はまだいいって敦瑠に言われたし……」

 もごもごと言い訳をしていると、菜々花はじとっとした目でわたしを見てきた。

「沙耶~!?」

「わ、わかってるの、ちゃんと! 好きって早く伝えたいって気持ちも、もちろんあるよ。でも、今まで一緒にいた時間が長いから変に照れちゃうというか……自分でもどうしたらいいのかわからなくなって、ドキドキしちゃうから……!」

 敦瑠を目の前にすると、落ち着いていられない。

 そんな想いを素直に話すと、菜々花はぎゅっとわたしの腕にしがみついてきた。

「うんうん、それくらい好きってことだね」

「ううっ……本当に恥ずかしいからやめて」

「貴重だよね、こういう沙耶」

「……かもね」

 わたしの腕にしがみついてにこにこしている菜々花にたいして、わたしは熱くなった頬を隠そうと必死で顔を背けていた。