敦瑠と出掛けた翌日。
いつもより早く目覚めて、学校に行く準備をした。
家を出て駅に向かい、改札を通ってホームに降りたとき敦瑠を見かけたけど、友達と楽しそうに話していたから、なんとなくそのまま声を掛けずに電車に乗ってしまった。
昨日の出来事を思い出すとふわふわしちゃって、よくわからない気分になりながら登校していると、最寄り駅を出たときに敦瑠の姿を見つけて、ちょうど目が合った。
「おはよう」
「う、うん。おはよう!」
敦瑠は微笑んだ後、一緒にいた友達と歩き出した。
ただのあいさつでぎこちない態度のわたし、どうなの!?
うれしいって思ってしまうし、胸が高鳴る。
落ち着かなくて心臓が忙しいな。
そんなことを思いながら学校へ向かった。
「おはよう、沙耶!」
「おはよう!」
教室の前で菜々花が声をかけてくれて挨拶を交わし、自分の席に向かうと、鞄を置いてすぐに菜々花がやってくる。
「昨日どうだった?」
「え!? う、うん……」
興味津々という顔で聞いてきた菜々花からわたしは目を逸らしてしまった。
どうだったって聞かれても恥ずかしくて言えない……!
わたしにとって頬にキスされたことは重大だもん。
「……楽しかったよ。映画も面白かったし」
「ちょっと進展したのかな?」
「進展っていうか……」
「なになに!? 絢斗くんとわたしがデートした後、沙耶は『どうだった?』ってよく聞いてきたよね!」
いつもより早く目覚めて、学校に行く準備をした。
家を出て駅に向かい、改札を通ってホームに降りたとき敦瑠を見かけたけど、友達と楽しそうに話していたから、なんとなくそのまま声を掛けずに電車に乗ってしまった。
昨日の出来事を思い出すとふわふわしちゃって、よくわからない気分になりながら登校していると、最寄り駅を出たときに敦瑠の姿を見つけて、ちょうど目が合った。
「おはよう」
「う、うん。おはよう!」
敦瑠は微笑んだ後、一緒にいた友達と歩き出した。
ただのあいさつでぎこちない態度のわたし、どうなの!?
うれしいって思ってしまうし、胸が高鳴る。
落ち着かなくて心臓が忙しいな。
そんなことを思いながら学校へ向かった。
「おはよう、沙耶!」
「おはよう!」
教室の前で菜々花が声をかけてくれて挨拶を交わし、自分の席に向かうと、鞄を置いてすぐに菜々花がやってくる。
「昨日どうだった?」
「え!? う、うん……」
興味津々という顔で聞いてきた菜々花からわたしは目を逸らしてしまった。
どうだったって聞かれても恥ずかしくて言えない……!
わたしにとって頬にキスされたことは重大だもん。
「……楽しかったよ。映画も面白かったし」
「ちょっと進展したのかな?」
「進展っていうか……」
「なになに!? 絢斗くんとわたしがデートした後、沙耶は『どうだった?』ってよく聞いてきたよね!」