はじめての恋は、きみと一緒。

 うれしそうな菜々花にわたしも頬を緩めて、昇降口を出た。

 学校の最寄り駅の近くにあるファミレスに入ったわたしたちは、店員に案内された窓側のテーブル席に座った。

 そしてドリンクバーとパンケーキを頼む。

 飲み物を準備して席に戻ってきたわたしはメロンソーダをひと口飲むと、今日あった出来事を思い出し、深く息をついた。

 いろいろあった一日だったなぁ。

 そうだ、菜々花に相談しておこう。

「あのね、菜々花。実は……敦瑠にデートしようって誘われたんだ」

「えっ、そうなの!? やったね!」

 パァッと笑顔になった菜々花はうれしそうにそう言った。

「でもわたし、大丈夫かな? 意識しすぎて話せなくなったらどうしよう」

 以前から結構変な態度をとってしまうようなことが多かったし……。

 好きな人って自覚した今は友達と遊ぶような〝いつも通り〟なんて無理な気がする。

「もし沙耶が意識して無言になっちゃっても、敦瑠くんなら平気だと思う。沙耶のことわかってくれてると思うから!」

 なぜか菜々花は自信たっぷりというような表情でそう言った。

 たしかに敦瑠なら……わたしが無言でもひとりで話していそうだけど。

「細かいことを気にせず、いつもの沙耶でデートすればいいんだよ!」

 菜々花の明るい声のおかげでわたしの心もだんだん前向きになってきて、「頑張ってみる」と笑ってうなずいた。