はじめての恋は、きみと一緒。

 同じクラスだったらあのときみたいにこっちを見て笑ってくれるのかな……って、一瞬考えてしまった自分に恥ずかしくなっていたら、視界にいた敦瑠がわたしの方を見た。

 ドキッとしていると、彼はほんのりと笑みを作って手を振る。

 ……本当にこっちに向かって手を振ってる?

 疑いながら周りを確認したら隣の菜々花が手を振っていて、よく見ると敦瑠のそばにいる梶本くんもこちらに向かって手を振っている。

 菜々花に気づいたんだ。

 落ち着きを取り戻して、隣にいるわたしも反応しないと不自然かなと手を振ってみると、敦瑠の手の動きが一瞬止まった。

 なにその反応……!

『おい、移動するぞ』というように梶本くんに肩を叩かれた敦瑠は最後までこっちを見ていて、照れてしまったわたしはうつむく。

 どうしたって、ドキドキする気持ちが抑えられない自分がいることを、もう認めないといけないのかもしれない。

 敦瑠のことが気になる……。

 沸きあがってくるときめきを、心の奥で感じていた――。



 競技は順調に進んでいって、二年生の綱引きではわたしたちのクラスが一位になった。

 周りのみんなとハイタッチして喜んで、午後の競技の前にお昼休憩に入る。

「お昼ご飯、絢斗くんと敦瑠くんと一緒に四人で食べようよ!」

「うん、いいよ」

 明るい笑顔の菜々花に、わたしはうなずく。

 応援スペースの後ろには梶本くんと敦瑠が来ていた。