はじめての恋は、きみと一緒。

 グラウンドを見ると男子がクラスごとに別れてスタンバイしていた。その中で見つけた敦瑠と梶本くんのクラス。

 ふたりは隣同士で時折笑ってなにか話をしている。

 腕まくりをして勝つ気満々という感じで、なんだか楽しそう。

「絢斗くん、敦瑠くん、頑張れー!」

「ちょっと菜々花、ふたりはクラス別だから敵チーム!」

「あっ、そうだった!」

 わたしが指摘すると菜々花は苦笑いを浮かべたけれど、やはり視線は梶本くんの方に向いてしまうみたい。

 指摘しておきながらわたしも敦瑠のことを目で追ってしまうから、人のことを言えないのだけれど。

 勝負が始まって、ふたりは狙った棒をいっきに自分たちの陣地に引っ張っていく。

 梶本くんの活躍がうれしそうな菜々花の隣で、わたしは敦瑠の姿を見つめていた。

 クラスメイトと一緒に「勝った!」と笑顔で喜んでいる彼のその姿にふと思い出したのは、中学二年生のときはじめて同じクラスになって応援した球技大会。

 敦瑠たち男子はバスケで競った試合をしていて、勝ってほしくて声をかけたわたしにピースをしてきたあのとき彼は、すごくキラキラしているように感じた。

 一生懸命頑張っている男の子ってかっこいいなって思ったし、場を明るくしている姿を見て性格いいんだろうなって好感を持てる姿だった。

 負けそうだったけど、最後に逆転して試合に勝ったわたしたちのクラスは盛り上がって、すごく喜んだのを覚えている。