はじめての恋は、きみと一緒。

『沙耶と一緒に過ごすのが楽しいから、同じ高校受かってよかった』

 中学三年の冬。

 放課後、みんなで一緒に帰っているとき、隣にいた敦瑠が屈託のない笑顔でそう言った。

『わたしも。敦瑠は面白いから、同じ高校でうれしいよ』

 受験モードからやっと落ち着くことができたのもあって、素直にそういうことが言えたんだと思う。

『……離れずにすんだなあ』

 敦瑠は呟くように言って、わたしにほっとした表情を向けていた。

 それが少しだけ切なく見えたのは、冬の冷たい空気のせいだと思っていたんだ。