はじめての恋は、きみと一緒。

 敦瑠とは、中学からの友達。

 自然に仲良くなって、一緒にいるのが楽しくて、わたしのことをからかってくることもあるけど、そういうときはこっちもお返しで茶化しながら笑い合っていた。

 わたしにとって、そばにいると笑顔になれる存在。

 敦瑠がわたしのことを好きって言ってくれたけど、なんて返事をしたらいいの?

 嫌いじゃないよ。でも、好きって……敦瑠みたいにまっすぐ目を見て言える気持ちがあるのかって聞かれたら、わからない。

 最近、敦瑠の前で変な態度になっちゃったり、気になったりした。

 今もドキドキしてるよ。

 だけど、友達としての敦瑠が頭に浮かんで混乱する。

「わたしは敦瑠のこと、ずっと友達だと思ってた……それは、これからも……」

 これからも、同じなの?

 すぐには答えがでなくて、そのままつぶやくように声を発したら、敦瑠がわたしの肩からそっと手を離した。

「友達って言われても、あきらめねぇよ。俺はもう、気持ち隠さないから」

 そう言い残した敦瑠は、昇降口から出ていく。

 呆然としてしまい、まったく整理がつかない。

 明日からわたしたちの関係はどうなっちゃうの?

 友達ではなくなってしまうのだろうか。

 わたしを『好きだ』と言った敦瑠を思い出したら頬がぶわっと熱くなってきて、しばらくうつむいたまま立ち尽くしていた。