委員長を含めた男の先輩たちは固まって話をしていて、ちょっと声をかけづらい。
先輩と関わることが今までほとんどなかったから、緊張する。
タイミングが掴めず、どうしようかと様子を見ていたら、委員長と話をしている男の先輩が気づいて、目が合った。
委員会の最初に自己紹介があって、たしか鳴川《なるかわ》先輩っていう人だ。
動きのついた茶髪に、優しい目もとの二重の瞳。背が高くて、三年生の中では目立つ感じの先輩だと思う。
「どうしたの?」
「えっと、委員長に確認してもらいたくて……」
「ああ、了解。委員長、あれ見てほしいって」
鳴川先輩が声をかけてくれたおかげで委員長がわたしに気づいて、持っていた準備係の割り振りを確認してもらえた。
よかった、困っていたから助かった。
「二年生決めるのが早いね! これで大丈夫だよ」
「ありがとうございます」
委員長に頭を下げた後、鳴川先輩にもお辞儀をすると微笑んでくれた。
「ごめんね。俺らが話していたから、声かけづらかったよな」
「す、すみません」
「いや、謝らなくていいんだよ」
気遣ってくれているのがわかるから、明るく応えたいと思うのに、どうしても表情が硬くなってしまう。
「これから実行委員として一緒に頑張っていくし、気軽に話しかけてね」
わたしが緊張しているのを察してくれたのか、鳴川先輩は優しく笑って他の三年生のところへ戻っていった。
やっぱり一学年上だと、落ち着いていてしっかりしているんだな。
そんなことを思いながら、わたしも自分の席に戻った。
それから実行委員の集まりは何度かあり、用具の場所や当日の動きの確認など、わからないことがあると鳴川先輩が気にかけてくれて、三年生にたいしての緊張はすっかり解けていた。
委員会で鳴川先輩とよく話すようになって、いつのまにか『沙耶ちゃん』と呼ばれるようになっていた。
先輩と関わることが今までほとんどなかったから、緊張する。
タイミングが掴めず、どうしようかと様子を見ていたら、委員長と話をしている男の先輩が気づいて、目が合った。
委員会の最初に自己紹介があって、たしか鳴川《なるかわ》先輩っていう人だ。
動きのついた茶髪に、優しい目もとの二重の瞳。背が高くて、三年生の中では目立つ感じの先輩だと思う。
「どうしたの?」
「えっと、委員長に確認してもらいたくて……」
「ああ、了解。委員長、あれ見てほしいって」
鳴川先輩が声をかけてくれたおかげで委員長がわたしに気づいて、持っていた準備係の割り振りを確認してもらえた。
よかった、困っていたから助かった。
「二年生決めるのが早いね! これで大丈夫だよ」
「ありがとうございます」
委員長に頭を下げた後、鳴川先輩にもお辞儀をすると微笑んでくれた。
「ごめんね。俺らが話していたから、声かけづらかったよな」
「す、すみません」
「いや、謝らなくていいんだよ」
気遣ってくれているのがわかるから、明るく応えたいと思うのに、どうしても表情が硬くなってしまう。
「これから実行委員として一緒に頑張っていくし、気軽に話しかけてね」
わたしが緊張しているのを察してくれたのか、鳴川先輩は優しく笑って他の三年生のところへ戻っていった。
やっぱり一学年上だと、落ち着いていてしっかりしているんだな。
そんなことを思いながら、わたしも自分の席に戻った。
それから実行委員の集まりは何度かあり、用具の場所や当日の動きの確認など、わからないことがあると鳴川先輩が気にかけてくれて、三年生にたいしての緊張はすっかり解けていた。
委員会で鳴川先輩とよく話すようになって、いつのまにか『沙耶ちゃん』と呼ばれるようになっていた。

