コンビニの脇で背の低いかわいい女の子が、男の子と話をして笑っている。
とても仲がよさそうで、ふたりは手をつないでコンビニを離れていく。
その様子から、男の子は彼氏なんだろうなって思った。
もしかして……今のが杉谷の気になる子!?
再び杉谷を見てみると、希望を失ったような目をしている。
これってまずいよね……?
「お、おい、大丈夫か?」
敦瑠が杉谷に声をかける。
するとゆっくりとわたしたちの方を向いた杉谷は、ショックだと言わんばかりに大きく肩を落とした。
「今……俺の気になっている女の子が男と一緒に手を繋いで歩いていった……あれは彼氏だよな……すげえ仲良さそうだったし……」
無責任なことは言えない。
敦瑠とわたしはただ黙って杉谷のそばに立っていた。
杉谷の周りの友達が〝当たって砕けろ〟なんて言っていたのは、彼氏がいるのを知っていたから?
きっぱり振られてまた次に進めって思ってそういうことを言ったのか……。
彼氏がいることを伝えてあげればよかったのにとは思うけど、その友達も盛り上がる杉谷に言いづらさを感じたのかもしれない。
とにかく杉谷は大ダメージを受けることになってしまったようだ。
「杉谷、大丈夫。杉谷ならまた立ち直れるよ」
わたしがそう言うと、杉谷は小さく首を縦に動かした。
「くっ……しばらくは友達とバカ騒ぎしてやる! お前ら覚悟しろよ!」
少し投げやりにも聞こえる杉谷の言葉に「わかったよ」とわたしたちが答えると、彼は大きな溜め息をついていた。
とても仲がよさそうで、ふたりは手をつないでコンビニを離れていく。
その様子から、男の子は彼氏なんだろうなって思った。
もしかして……今のが杉谷の気になる子!?
再び杉谷を見てみると、希望を失ったような目をしている。
これってまずいよね……?
「お、おい、大丈夫か?」
敦瑠が杉谷に声をかける。
するとゆっくりとわたしたちの方を向いた杉谷は、ショックだと言わんばかりに大きく肩を落とした。
「今……俺の気になっている女の子が男と一緒に手を繋いで歩いていった……あれは彼氏だよな……すげえ仲良さそうだったし……」
無責任なことは言えない。
敦瑠とわたしはただ黙って杉谷のそばに立っていた。
杉谷の周りの友達が〝当たって砕けろ〟なんて言っていたのは、彼氏がいるのを知っていたから?
きっぱり振られてまた次に進めって思ってそういうことを言ったのか……。
彼氏がいることを伝えてあげればよかったのにとは思うけど、その友達も盛り上がる杉谷に言いづらさを感じたのかもしれない。
とにかく杉谷は大ダメージを受けることになってしまったようだ。
「杉谷、大丈夫。杉谷ならまた立ち直れるよ」
わたしがそう言うと、杉谷は小さく首を縦に動かした。
「くっ……しばらくは友達とバカ騒ぎしてやる! お前ら覚悟しろよ!」
少し投げやりにも聞こえる杉谷の言葉に「わかったよ」とわたしたちが答えると、彼は大きな溜め息をついていた。