はじめての恋は、きみと一緒。

 笑顔の杉谷に適当にうなずいた後敦瑠に視線を向けると、ストローでドリンクを飲みながら軽く片手を上げてきた。

 カウンターで頼んだポテトとドリンクを持ってきたわたしは、敦瑠の隣に腰を下ろしてこっそり話しかけた。

「……今回は敦瑠とわたしだけかな」

「そうだな。俺も暇だったから来たんだ」

「この前は彼女と別れたのをみんなで慰めたんだよね」

「あれは結構キツかったよなぁ。でも辛いときは話聞いてもらいたいっていうのもわからなくはないから」

「確かに」

 前回杉谷に呼び出されたとき、彼は彼女に振られてしまったらしく、かなりショックを受けていた。

 けれど今日は笑顔。

 女子の意見も聞きたいって言っていたから、きっと相談ごとなんだろうけど、暗い話ではないんだろうな。

 そんなことを思っていると、杉谷がハンバーガーを食べ終えたタイミングで話をはじめた。

「実は、最近気になる子ができたんだよ」

「そうなんだ」

 振られたショックから立ち直れたのかな。

 よかったね、とうなずいていると杉谷は急に真面目な表情になった。

「隣のクラスの女の子で、廊下でぶつかりそうになったときに謝ったっていうくらいしか話したことないんだけど、かわいい感じの子でさ。気になりだしたから連絡先知りたいけど、共通の友達がいないんだ。 でも、地元は俺らと一緒でどうやら隣の中学だったらしい。その俺の気になる子がなんと、先週からそこの駅前のコンビニでバイトをはじめた! これ連絡先聞くチャンスか!?」