はじめての恋は、きみと一緒。

 変に意識してしまうようなことが続いていたけど、今は大丈夫そうじゃない?

 この後も会話ができれば今まで通り。

 平気かもしれない、と安心して靴を履いていると、敦瑠がスマホをいじりながらわたしのクラスの下駄箱の前にやってきた。

「なんか杉谷《すぎや》たち、いつものゲーセン寄った後カラオケ行くって」

「そうなんだ」

「誘われたけど、暇なら沙耶も行く?」

「うん、行こうかな!」

「連絡しとくよ」

 杉谷は中学の同級生で敦瑠の友達。

 もちろんわたしも仲がよくて、地元メンバーで集まれるときに遊んでいる。

 でも最近はずっと菜々花と遊ぶことが多かったから、みんなに会うのは久々だ。

「敦瑠も杉谷たちと遊ぶのは久々?」

「いや、先週会った」

「そっかぁ。わたしは三ヶ月くらい会ってないから、楽しみだなぁ」

 みんなに会えることにわくわくしながら、わたしは敦瑠と一緒に学校を出て、地元の駅へ向かった。



 いつもみんなが遊んでいるゲーセンは、すぐ近くにカラオケやバティングセンターがあるので学生が多い。

 先に着いているメンバーと合流するため、自動販売機のそばにある休憩スペースに向かうと、杉谷たちが待っていた。

「おっ、敦瑠と沙耶来た。沙耶久しぶり!」

「久しぶり。暇だから来たよ」

「敦瑠とは結構会うけど、沙耶とは全然だったよな」

「そうだよね。後でどっちがカラオケの採点で高得点出せるか勝負しよう!」

「おっ、いいね。俺負けないからな!」