それは、お昼休みの出来事。
四時間目の授業で音楽室に忘れ物をしてしまったわたしは、それを取りに戻っていた。
お昼ご飯を食べてからでもよかったけれど、忘れたのはお気に入りのシャーペンだったので、なくなったら困ると思った。
担当の先生に事情を説明し、貸してもらった鍵を使って音楽室へ入る。
座っていた机の中を覗くと、授業で使ったプリントと一緒にオレンジ色のシャーペンが入っているのを見つけた。
他にも忘れ物していたんだ……!
プリントには名前が書いてあるし、気づかなかったら他のクラスの人に見つけられて恥ずかしかったかも。
ほっとしながら音楽室を出たわたしは、ドアの鍵を閉めた。
早く教室に戻ってご飯を食べよう。
そんなことを思いながら廊下を歩いていたとき。
「好きです、付き合ってください!」
階段の方から女の子の声が聞こえて、わたしは足を止めた。
これって、告白だよね!?
どうしよう、今階段を通ったら邪魔をしてしまう。
告白の最中に横を通るなんて、台無しにしちゃうしかなり気まずい!
そう思っていたら、次に男の子の声が聞こえてきた。
「ごめん、無理」
あれ、この声って……。
よく聞き慣れた相手の声に驚いている間に、告白の場面はどんどん進んでいく。
「そっか……。急に呼び出してごめんね。聞いてくれて、ありがとう」
女の子が悲しさを我慢するようにそう言った後、足音が離れていって静かになった。
四時間目の授業で音楽室に忘れ物をしてしまったわたしは、それを取りに戻っていた。
お昼ご飯を食べてからでもよかったけれど、忘れたのはお気に入りのシャーペンだったので、なくなったら困ると思った。
担当の先生に事情を説明し、貸してもらった鍵を使って音楽室へ入る。
座っていた机の中を覗くと、授業で使ったプリントと一緒にオレンジ色のシャーペンが入っているのを見つけた。
他にも忘れ物していたんだ……!
プリントには名前が書いてあるし、気づかなかったら他のクラスの人に見つけられて恥ずかしかったかも。
ほっとしながら音楽室を出たわたしは、ドアの鍵を閉めた。
早く教室に戻ってご飯を食べよう。
そんなことを思いながら廊下を歩いていたとき。
「好きです、付き合ってください!」
階段の方から女の子の声が聞こえて、わたしは足を止めた。
これって、告白だよね!?
どうしよう、今階段を通ったら邪魔をしてしまう。
告白の最中に横を通るなんて、台無しにしちゃうしかなり気まずい!
そう思っていたら、次に男の子の声が聞こえてきた。
「ごめん、無理」
あれ、この声って……。
よく聞き慣れた相手の声に驚いている間に、告白の場面はどんどん進んでいく。
「そっか……。急に呼び出してごめんね。聞いてくれて、ありがとう」
女の子が悲しさを我慢するようにそう言った後、足音が離れていって静かになった。