はじめての恋は、きみと一緒。

 待って!

 もしかして菜々花、あのことを聞くつもり……!?

「ねえ、敦瑠くんってどういう女の子が好きなの?」

「えっ!?」

 菜々花……! いきなりすぎるよ、それは!

 敦瑠はびっくりしたようで、わかりやすく動揺したような声を出して菜々花を見ていた。

「沙耶がね、ちょっと気になってるんだって」

「なっ……菜々花!」

 わたしも動揺して、菜々花の腕を掴んだ。

 たしかに気になっているって話をしたけど!

 わたしが聞いてどうするのって思うから、聞けないって思っていたのに……!

 敦瑠が困ったような顔をしてわたしを見た。

「気になんの?」

「いや、あの……き、気になる……かも……?」

 普通になれ、わたし!

 照れたり恥ずかしがったりしたら変だよ。

 そう思うのになぜかドキドキしてしまう。

 そわそわしていると、わたしをじっと見ていた敦瑠は小さく笑った。

「明るくて、笑顔がかわいい子」

「そ、そうなんだ……」

「この前からどうした? 沙耶は俺のそういう話全然興味なかっただろ」

「それは、敦瑠が……」

「俺?」

 首をかしげた敦瑠に、胸の奥がぎゅっとなる。

 わたし、なにが言いたいんだろう。

「……敦瑠って好きな人とかいなそうじゃん!」

「なんでだよ? 俺だって普通の男なんだから好きな人くらいできるに決まってるだろ」

「そうだろうけど、なんか……ああもう、わたしもよくわからない! とにかく敦瑠がどんな女の子が好きなのか気になるの!」

 もやもやした気持ちの正体がわからず整理できなくなったわたしは、投げ出すように勢いでそう言った。