それから数日。
ふと考えてしまうのは、敦瑠の好きな人について。
どんな子なのかな?
聞いてみたいと思うけど、躊躇ってしまってその話題には触れられないまま。
どうしてそういうことが気になってしまうのか、自分でもわからなくてすっきりしない。
もどかしいため息のあと、次の時間が体育なので先に体操服に着替え終わったわたしは、菜々花を教室の出入口で待っていた。
すると、敦瑠が教室から出てきてわたしの姿を見つけた途端、両手を合わせて早足で向かってきた。
「沙耶、数学の教科書忘れたから貸して!」
「えっ……ああ、うん。いいよ」
いきなりこっちに向かってくるから、びっくりした!
でもそんなことを思っているなんてバレたくないから、なるべく平静を保つようにしてわたしは自分の席に数学の教科書を取りに行く。
たぶんそれがぎこちない態度になってしまうのだろうけど。
「……はい、どうぞ」
「ありがと」
敦瑠に教科書を渡したと同時に、支度が終わった菜々花がわたしたちのところにやってきた。
「敦瑠くん、どうしたの?」
「数学の教科書忘れちゃってさ。沙耶に借りた」
笑ってそう言った敦瑠に「そっか」と返した菜々花が、わたしの方をちらっと確認した。
彼女がなにか思いついたような、そんな表情をしたのでどうしたのかと一瞬思ったけど、勘づいてしまった。
ふと考えてしまうのは、敦瑠の好きな人について。
どんな子なのかな?
聞いてみたいと思うけど、躊躇ってしまってその話題には触れられないまま。
どうしてそういうことが気になってしまうのか、自分でもわからなくてすっきりしない。
もどかしいため息のあと、次の時間が体育なので先に体操服に着替え終わったわたしは、菜々花を教室の出入口で待っていた。
すると、敦瑠が教室から出てきてわたしの姿を見つけた途端、両手を合わせて早足で向かってきた。
「沙耶、数学の教科書忘れたから貸して!」
「えっ……ああ、うん。いいよ」
いきなりこっちに向かってくるから、びっくりした!
でもそんなことを思っているなんてバレたくないから、なるべく平静を保つようにしてわたしは自分の席に数学の教科書を取りに行く。
たぶんそれがぎこちない態度になってしまうのだろうけど。
「……はい、どうぞ」
「ありがと」
敦瑠に教科書を渡したと同時に、支度が終わった菜々花がわたしたちのところにやってきた。
「敦瑠くん、どうしたの?」
「数学の教科書忘れちゃってさ。沙耶に借りた」
笑ってそう言った敦瑠に「そっか」と返した菜々花が、わたしの方をちらっと確認した。
彼女がなにか思いついたような、そんな表情をしたのでどうしたのかと一瞬思ったけど、勘づいてしまった。

