はじめての恋は、きみと一緒。

「の、飲み物、本当にありがとね! じゃあ、お弁当食べるから!」

 わたしは敦瑠に背を向けて、急いで菜々花のところへ戻った。

 どう見ても不自然だった。でも、ドキドキに耐えられなかったの。

 敦瑠がドアから離れていったのを確認して、ふう、と息をついた後、椅子に座って火照った顔をぱたぱたと手であおぐ。

 一部始終を見ていただろう菜々花は、笑みを浮かべていた。

「顔赤くなっちゃったんだ?」

「だって、急に敦瑠が……!」

 咄嗟に反論しようと思ったけれど、言葉が止まってしまう。

 今までは敦瑠が急に近づいてきたからって、こんなに慌てるようなことはなかった。

 どうして? 勝手に意識しちゃう。

 敦瑠はただの友達なのに。

 告白されているのを聞いてしまったせい?

「は、早く食べないとね! 昼休み終わっちゃう!」

 慌てて菜々花にそう言ったわたしの頭は混乱していて、机の上に置いたお弁当を食べはじめながら、むずがゆい気持ちになっていた。