はじめての恋は、きみと一緒。

 こういうところ、優しいんだよね。

 さっきまで菜々花と敦瑠のことを話していたのを思い出し、恥ずかしくなってくる。

 女子に人気があるとか、かっこいいとか、別にわたしが気にすることじゃないのに。

 しかも目の前に敦瑠がいるせいで、顔まで熱くなってきた。

 なんなの、これ。わたしちょっとおかしいよ!

「顔赤いけど、どうした?」

「えっ!?」

「風邪か?」

 敦瑠が顔を覗くように見てきて、わたしの頬にかかる髪を人差し指でさらりと退けた。

 その瞬間、再び胸の鼓動がいっきに跳ねる。

 今まで距離が近づくことは何度もあったし、それをとくに意識したことはなくて、別に敦瑠に触れられてもなんともなかったのに。

 待って……心臓が変だ。近づいただけで、熱かった頬がもっと火照ったように感じて慌ててしまう。

 そんなわたしに気づいた敦瑠が、戸惑ったように手を引っ込めてじっと見つめてくる。

「沙耶……?」

 どうしてだろう、恥ずかしい。敦瑠も絶対変だと思っているよね?

 心臓の音がずっと速い理由がわからないよ。

 もう、耐えられない……!