はじめての恋は、きみと一緒。

 そのまま菜々花たちが買いにいったわたあめのお店まで行ってみたけど、菜々花と梶本くんの姿が見えない。

「どこ行っちゃったんだろう……他の買い物しているのかな?」

「連絡してみるか」

 敦瑠がスマホを取り出して、『焼きそば買ったぞ。どこにいる?』と、四人のグループトークにメッセージを送った。

 わたしもメッセージを確認していると、すぐに返信かきた。

『焼きそばありがとう。後でもらう。今から別行動で』

 えっ、別行動!?

 梶本くんからのメッセージに、敦瑠とわたしは「ええっ!?」と困惑していた。

 すると、わたしのスマホに菜々花から個別にメッセージが届く。

『クリスマスのとき、沙耶と敦瑠くんがわたしたちのことふたりきりにしてくれたでしょう? だから、今回は沙耶と敦瑠くんをふたりきりにしようと思って!』

 文面から菜々花のにっこりとした笑顔が想像できる。

 去年のクリスマス。

 菜々花に誘われて四人でイルミネーションを見に行った。

 そのとき、菜々花と梶本くんが付き合っているのだから、ふたりきりの時間を作ってあげようって敦瑠とこっそり話して、途中抜けたことがある。

『沙耶、頑張ってね! 応援してるよ!』

 今回はわたしのために、菜々花たちは気を使ってくれたみたい。

 後押ししてもらったのだから、しっかり敦瑠と向き合わないと。

「とりあえず焼きそば食おう」

「うん、そうだね」

 この状況を仕方ないと思ったのか、さっきは困った様子だった敦瑠もいつも通りになっている。

 わたしたちは買ったものを食べるために公園内の通路から端に寄って、石段の近くで焼きそばとたこ焼きのパックを開けた。