はじめての恋は、きみと一緒。

 それからしばらく四人で学校のこと、テストの結果などを話して楽しく笑い合った後、再び歩き出して屋台をまわった。

 お祭りの食べ物は全部美味しそう。

 そんなことを考えていたとき、敦瑠の足が焼きそばの屋台の前で止まって、梶本くんたちに声をかけた。

「腹減った! 買っていい?」

「ああ。俺たち、綿あめの方先に行ってくる」

「おう。絢斗と菜々花ちゃんのも買っとくか?」

「あー……そうだな、よろしく」

 梶本くんは菜々花を連れてそのまま歩いていく。

 ここでふたりについていくのは……菜々花と梶本くんの邪魔になるだろうし、空気は読まないとダメだよね。

 そう思って動かずにいると、焼きそばを頼む前に敦瑠がこちらに振り返った。

「沙耶も食う?」

「う、うん」

 反射的に答えると、敦瑠は焼きそばを四つ頼んだ。

 菜々花と梶本くんのぶんも持っていると両手が塞がって大変そうなので、わたしは持ってきた小さめのエコバッグを取り出してそこに詰めた。

「絢斗たちのとこ行ってみるか」

「そうだね……あっ、待って! そこにたこ焼きある! 買っていい?」

「いいよ」

 近くにあったたこ焼きの屋台に早足で向かい、少し並んだ後たこ焼きを購入。

 満足していると、敦瑠がふっと笑った。

「あとなんだっけ。からあげと、ポテト買いたいんだろ? よく食うよな、本当」

「い、いいじゃん! からあげはみんなで分けようと思ってるし、さすがにもう少ししてからにするよ。……ていうか、本当に食べるかはわからないからね!」

 電車で話していたのを覚えていたみたい。

 口もとを尖らせながら反論するけど、敦瑠はからかうような笑みを浮かべたまま。

 ちょっとムッとしながらも、久しぶりに自然な敦瑠と話ができたことがうれしくて、ほっとした。