はじめての恋は、きみと一緒。

 たぶん、梶本くんはわたしたちのことを考えてお祭りの話題を出したんだと思う。

 いつまでそんな状態でいるつもりなんだよ、って目が語っている感じがある。

 それに気づいた菜々花が、『行こう!』って後押ししてきたんだろうな。

 会話が終わってふたたび勉強モードになる前に、菜々花はわたしに向かって『頑張って!』というように、拳を握って小さく掲げた。



 あっという間にテスト期間がやってきて、終業式が終わり、夏休みに入った。

『四人とも赤点なしだね!』と、菜々花がテンションの高い絵文字と一緒にメッセージを送ってきた。

 月末の土曜日に予定されているお祭り。

 梅雨も終わって、今のところ天気予報は晴れ。

 みんなで集合場所と時間を決めるやりとりのメッセージをして、その日が近づくのをドキドキしながら待っていた。

 わたしだって、ずっと敦瑠と気まずいままなのは嫌だもん。

 なにかきっかけがないと話せない状態になっちゃって、そのきっかけを菜々花や梶本くんが作ってくれた。

 お祭りの日に絶対好きって言う!

 ……と、張り切ってしまうせいか、日付が近づくにつれて緊張ばかりが募った。

 そして、お祭り当日。

 ロングスカートにTシャツを着て、足もとは歩きやすいようにヒールのないサンダルにした。