もうすぐ夏休みということで、長い休みをどう過ごすかと周りの友達と話題になることが多く、みんな楽しみでそわそわしているのが伝わる。
でもその前に期末テストがあるので、浮かれる前に勉強はちゃんとしておかないと。
「ねえ、敦瑠くんとはどうなったの?」
ファミレスで勉強会をはじめてしばらくして菜々花に尋ねられたわたしは、ゆっくりとノートから顔を上げた。
「好きって気持ち伝えられた?」
「えっと……ううん……」
視線を泳がしながら、わたしは握っていたシャーペンをノートの上に置き、メロンソーダが入ったグラスに手を伸ばした。
海乃ちゃんとのことが解決して、やっと敦瑠とも話ができると思ったんだけど……なんだかお互い気まずいような、微妙な雰囲気がふたりの間に漂うようになって、まともに話せていない。
すごくもやもやする。だけど、どう話を切り出せばいいのだろう。
はぁ……、とため息をついたとき、お店の出入口が開く音がした。
「あっ、絢斗くん!……と、敦瑠くんだ」
わたしはどうしたらいいのか。
とりあえず、絶対振り向かない!と強く思いながら、顔を動かさないことにする。
菜々花がちらりとわたしを見た後、困ったような表情で出入口の方に再び目を向けると「あ、気づいた」とふたりの方に手を振った。
気づかれたのなら……菜々花はいつも通りにしていないとおかしいし、たぶん梶本くんはこっちに来るだろうし……。
でもその前に期末テストがあるので、浮かれる前に勉強はちゃんとしておかないと。
「ねえ、敦瑠くんとはどうなったの?」
ファミレスで勉強会をはじめてしばらくして菜々花に尋ねられたわたしは、ゆっくりとノートから顔を上げた。
「好きって気持ち伝えられた?」
「えっと……ううん……」
視線を泳がしながら、わたしは握っていたシャーペンをノートの上に置き、メロンソーダが入ったグラスに手を伸ばした。
海乃ちゃんとのことが解決して、やっと敦瑠とも話ができると思ったんだけど……なんだかお互い気まずいような、微妙な雰囲気がふたりの間に漂うようになって、まともに話せていない。
すごくもやもやする。だけど、どう話を切り出せばいいのだろう。
はぁ……、とため息をついたとき、お店の出入口が開く音がした。
「あっ、絢斗くん!……と、敦瑠くんだ」
わたしはどうしたらいいのか。
とりあえず、絶対振り向かない!と強く思いながら、顔を動かさないことにする。
菜々花がちらりとわたしを見た後、困ったような表情で出入口の方に再び目を向けると「あ、気づいた」とふたりの方に手を振った。
気づかれたのなら……菜々花はいつも通りにしていないとおかしいし、たぶん梶本くんはこっちに来るだろうし……。