「えっ……。疑ったりしないんですか?」
菜乃花が訊ねると、クーガーは「ああ。異世界からやって来たという人間がこの国に限らず世界中にいるからな」と言い、菜乃花の腰に腕を回す。体が密着し、菜乃花は顔を赤くした。
「えっ?何してるんですか?」
その時、バタバタと数人の足音が聞こえてくる。菜乃花が振り向けば、剣を手にした兵士が何人も走ってきた。
「クーガー様!!その怪しい女を捕らえます!!離れてください!!」
兵士の声や向けられた剣に、菜乃花は「ひっ!」と悲鳴を上げる。しかし、「捕らえる?この女を?」とクーガーは菜乃花をさらに強く抱きしめた。
「この女は俺の妻となる女性だ!!手を出すというのならば極刑にするぞ!!」
クーガーの言葉に、「はい!?」と菜乃花は戸惑う。先ほどから戸惑ってばかりだ。異世界に来たばかりだというのに、見知らぬ王子に未来の嫁宣言をされている。
「あの、どういう……」
菜乃花が訊ねると、クーガーは「ああ。異世界からやって来たという人間がこの国に限らず世界中にいるからな」と言い、菜乃花の腰に腕を回す。体が密着し、菜乃花は顔を赤くした。
「えっ?何してるんですか?」
その時、バタバタと数人の足音が聞こえてくる。菜乃花が振り向けば、剣を手にした兵士が何人も走ってきた。
「クーガー様!!その怪しい女を捕らえます!!離れてください!!」
兵士の声や向けられた剣に、菜乃花は「ひっ!」と悲鳴を上げる。しかし、「捕らえる?この女を?」とクーガーは菜乃花をさらに強く抱きしめた。
「この女は俺の妻となる女性だ!!手を出すというのならば極刑にするぞ!!」
クーガーの言葉に、「はい!?」と菜乃花は戸惑う。先ほどから戸惑ってばかりだ。異世界に来たばかりだというのに、見知らぬ王子に未来の嫁宣言をされている。
「あの、どういう……」


