君と関わりを持つことがないまま体育祭がやってきた。



騎馬戦に出場する生徒は入場門まで集まってください。



アナウンスが流れた。
応援席で友達と話していた君は入場門へと走って行った。
そんな君を横目で見ながら私は友達と写真を撮っていた。


騎馬を作ってそのまま待機してください。
よーい、スタート!


そんな掛け声と共に騎馬戦はスタートした。

…あ、いた。

大将の印のゼッケンを着た君を見つけるのは簡単なことだった。

別に見つけようとなんてしてない。
たまたま目に入っただけ。
ゼッケンを着ていたから少し目立つだけ。