好き、なんだよ。

「わっ...」



マヌケな声が教室中に響いた。


今のは完全に前に行ったもんな。


机に頭をぶつけるんじゃないかと心配になった。


ん?


心配?


いや、心配はしてねえな。


してない、してない。


先生が慌ててこちらにやってくる。



「朽木大丈夫か?なんかずっと眠そうだぞ。寝不足か?」


「いえ、大丈夫です」


「もし辛かったら保健室に行けよ」


「あっ、はい」



先生の言葉もちゃんと聞こえているのか、不思議でならない。



「えっと今は...16ページの三権分立か。三権分立ってのは...」



先生が授業を再開し、目をこすりこすりしつつもノートを取り始める彼女。


反省文は無さそうだが、委員長としてこいつには一回カツを入れないとな。


残り15分は寝ずに頑張れよ。


マジで目障りだから。


頼むぞ。


後ろから心の中で呼び掛けていたのだった。