好き、なんだよ。

オレは結局レジに立った。


横で女子大生のバイトの先輩に教わったりしてちょっとだけやったのだが、いつもより疲れたのは確かだった。


人と接するのが苦手というわけでは全然ないのだが、人に干渉するクセがあるから心労が増えてしまうのだ。


この人はビールばっかり買ってるから会社で嫌みを言われたんだろうとか、スイーツを物色してる人は疲れてんのかな、とか。


1人1人の状況を推し測って自分の行動を決めている節は確かにある。


学校でもそうだ。


空気を読みすぎたり、逆に空気を読まないでおどけてみせたり。


人を不幸にだけはしたくなくて、オレは泣きたいときも泣かないようにしていた。


笑いたい時は思いっきり笑って、そうしていれば幸せだって思い込むことにしたのだ。


そうやって悲しみを黒く黒く見えないようにして生きてきた。


それがオレなりの上手い生き方なんだ。