好き、なんだよ。

「おーい、香西。ちょっと」


「はいっ!」



ちっこい事務室にいる店長に呼ばれ、オレは手を洗い、急いで向かった。


机を見ると煙草の箱が何箱も山積みになっていた。


店長は32歳独身。


元々は本社にいたらしいが、自分の理想の店を作るために現場にやって来た。


オレの本質をたった5分の面接で見抜いたこともあり、オレは一目置いている。



「お前さ、学校で委員長なんだろ?」


「まあ、はい」


「学校では頑張れるのにうちでは頑張れないわけ?」


「いや、別にそういうわけじゃ...」


「じゃあレジやってみるか?やれるんだろ?」



なんだよ、店長。


オレを挑発してくる。



「やれますよ!無愛想なんかじゃないっすからね」



オレがそう言って出ていこうとすると、店長の腕がオレの腕をがっしり掴んだ。


あまりの力強さにオレの腕は痺れた。


微かな電流がジリジリと走る。


なんなんだ?


何が言いたいんだ?