好き、なんだよ。

担任の自己紹介の後、各々の自己紹介をし、1日目は何事もなく終了した。


始業式の校長の話が長かったんすよ、なんてバイト中におばさんと話していると妙に懐かしがられた。


「青春は1度きりだからね。ああ、私も甘酸っぱい恋愛したかったわ。校長先生の長話を聞くことになったとしても私は戻りたいわ」


「そうですかあ?」


「ええ。だって後悔ばかりだもの。若いうちに色んな経験すると良いわよ。もちろんれおちゃんはカノジョを大事にね」


「分かってますよ!」



なんて言ってのけたが、オレだって毎日色んなことで不安になったり、心配になったり、混乱したりで心が騒がしい。


バイトしないと生きていけないこの状況を笑って誤魔化しているが、到底そんな場合じゃない。



「いつになったられおちゃんはレジに行けるのかしらねえ」


「れおちゃんて...」


「あら、私もう時間だわ。じゃ、10時までよろしく」


「お疲れ様っす」