好き、なんだよ。

「奈和...」



オレの言葉に奈和は必死に首を横に振る。



「こんなことしちゃダメだよ。栄木さんをいっぱい抱き締めてあげて。私なんてどうでも...」


「どうでも良くなんてねえ!どうでも...どうでも良いわけ......ねえだろ。1人で答え決めんじゃねえよ」



オレの胸にあった風船が爆発した。


オレは腕をほどいた。


朽木は回れ右をし、オレと向き合う。


この顔、


この表情、


覚えてる。


全部、


全部全部......


覚えてるんだ。


やっぱりオレは......


オレは......。