好き、なんだよ。

朽木は全てを語った。


あの日のことはもちろん、オレに対する気持ちも、正直に話してた。


だから、オレも決めた。


朽木に真正面からぶつかる、と。


オレは、寒さで硬直し、動かしづらい口を開いた。



「朽木」


「何?」


「なんとなく分かった。つまり、お前は...お前はオレのこと...好きになって......叶わなくて、あの日あんなことを...」


オレの言葉に朽木が微笑む。


なんだよ、その顔...。


胸が苦しい。


息が...


息が、


出来ない。



「うん、そうだよ。好きだった。いや、今でも好き。...好き、なんだよ」



えっ......。


朽木が......


朽木が......オレのことを


まだ、好き?


嘘、だろ?


嘘、だよな?



「言えなかった。言いたくてもずっと言えなかった。だけど、今日言えて良かった。言えないままお別れにならなくて...良かった」