好き、なんだよ。

電車に揺られることおよそ1時間。


やって来たのは1年前クリスマスイブに夏音と来た遊園地だった。



「寒くないか?」


「もともと枯れ木ですから大丈夫です」


「おいおい、自虐かよ」



このタイミングで自虐か。


傷をえぐってくるな。



「今年のテーマは四季らしい。ほら、あそこ、桜」


「うわぁ!綺麗...!」



朽木が素直に喜んでいた。


イルミネーションの中に溶け込んで行く。


こんなに綺麗だったんだ...。


去年はいつ手を繋ごうかなんて考えて、探りに探っていて、心穏やかに見られなかったから、また来られて良かった。


それに......


朽木も喜んでるしな。


本当はもっと早く一緒に来るはずだった。


オレの強がりで、意地っ張りで、今になってしまった。


朽木のこと、言えねえな。


オレも朽木と同じだ。


似てるんだ、きっと......


オレと朽木は。